皆さん、こんにちは。「総務パパのアウトドアノート」管理人の総務パパです。
夏休みのファミリーキャンプ、日中の川遊びやBBQも楽しいですが、夜の過ごし方に悩んだ経験はありませんか?「テントの中でゲームもいいけど、せっかくなら自然の中で特別な体験をさせたいな」なんて思うこともありますよね。
実は私、以前天文台で働いていた経験があるのですが、そんな私が自信をもっておすすめしたい最高の夜のエンターテイメントが「星空観察」です。
「え、星空観察って難しそう…」「高い望遠鏡が必要なんでしょ?」
そう思われる気持ち、とてもよく分かります。でも、ご安心ください。実は、スマホが一台あれば、誰でも気軽に、そして感動的な星空観察を始めることができるんです。
このノート(記事)は、そんな星空観察の魅力と、キャンプ場で親子で楽しめる具体的な方法を、私の備忘録も兼ねてまとめたものです。読み終わる頃には、きっと次のキャンプで夜空を見上げたくなるはず。しかも、ちょっとしたコツで夏休みの自由研究にも応用できてしまいます。
よろしければ、しばし私のノートにお付き合いください。
なぜ「夏」は星空観察に最適なの?元天文台職員が語る3つの理由
そもそも、なぜ夏のキャンプで星空観察がおすすめなのでしょうか。元天文台職員の視点から、その理由を3つほど整理してみました。
1. 夜空の主役「天の川」が最も美しく見える季節だから
なんと言っても、夏の夜空のハイライトは「天の川」です。私たちが住む天の川銀河の中心方向を向いているのが夏の星座のあたりで、一年で最も濃く、迫力のある天の川を観察することができます。街の明かりがないキャンプ場で見上げる天の川は、まさに天然のプラネタリウム。子供たちだけでなく、大人もきっと息をのむ美しさですよ。

2. 「ペルセウス座流星群」など、夜空のイベントが目白押し!
夏は、年間三大流星群の一つである「ペルセウス座流星群」が活動のピークを迎える季節です。たくさんの流れ星が夜空を彩る様子は、忘れられない思い出になるでしょう。流星群の他にも、夏は明るい星が多く、星座を探しやすいというメリットもあります。
3. 夜でも過ごしやすく、子供の体への負担が少ない
冬の星空も空気が澄んでいて綺麗なのですが、いかんせん寒い…。特に小さなお子さん連れだと、長時間の防寒対策は大変です。その点、夏は夜でも比較的暖かく、レジャーシートに寝転がってのんびり観察するのに最適なシーズンと言えるでしょう。
星空観察は難しくない!スマホ一つで始める「手ぶら観測」入門
「よし、理由は分かった。でも、やっぱり道具がないと…」という声が聞こえてきそうですね。ここが一番のポイントなのですが、高価な機材は一切不要です。まずは、ごく身近なものだけで始めてみましょう。
準備するのはこれだけ!本当に必要なものリスト(備忘録)
私がいつもキャンプに持っていく、星空観察の基本セットです。
- ① スマートフォン: 最強の星空ガイドになります。後述する「星座アプリ」を入れておきましょう。
- ② レジャーシート: 地面に寝転がって空全体を見上げるのが、一番楽で、一番星を楽しめるスタイルです。
- ③ 赤いライト: これ、超重要です。人間の目は、暗い場所に慣れるまで15分ほどかかります。その間にスマホの白い光などを見てしまうと、目がリセットされてしまうのです。赤い光は目の感度を落としにくいので、懐中電灯の先に赤いセロハンを貼るだけでもOK。準備しておくと「お、この人できるな」と思われるかもしれません(笑)。
- ④ 服装(長袖・長ズボン): 夏とはいえ、標高の高いキャンプ場の夜は意外と冷え込みます。虫刺され対策にもなるので、羽織るものを一枚持っていくと安心です。
どれがいい?おすすめ星座アプリ3選【比較表つき】
スマホに一つ入れておくだけで、夜空が何倍も面白くなります。無料でも高機能なアプリがたくさんありますが、ここでは初心者の方におすすめのものを3つご紹介します。
| アプリ名 | 特徴 | 使いやすさ | 料金 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| Star Walk 2 | 美しいグラフィックとBGM。見ていて飽きない。天体イベントの通知機能も便利。 | ★★★★★ | 基本無料(広告あり) | とにかく綺麗な画面で直感的に楽しみたい人 |
| 星座表 | シンプルで動作が軽い。日本語に完全対応していて分かりやすい。 | ★★★★★ | 無料 | ごちゃごちゃした機能は不要で、シンプルに星座を探したい人 |
| SkySafari | 非常に詳細なデータ。天体の情報量が圧倒的。少し専門的だが長く使える。 | ★★★★☆ | 有料(下位版は数百円) | これから少し本格的に星空案内をしたいパパ・ママ |
※あくまで私の個人的な使用感に基づいた備忘録です。
【実践編】キャンプ場で子供と楽しむ!星空観察3ステップ
さあ、道具が揃ったら、いよいよ実践です。難しく考えず、ゲーム感覚で楽しむのが長続きのコツです。
Step1:まずは場所選び!キャンプ場のベストポジションを探そう
良い場所を見つけるだけで、見える星の数が劇的に変わります。ポイントは2つ。
- 管理棟や常夜灯など、人工の明かりからできるだけ離れること。
- 木々が少なく、空が広く見渡せる場所を選ぶこと。(例:フリーサイトの中心、広場など)
サイトのランタンも、観察の時だけは少し離れた場所に置くか、光量を落とすのがおすすめです。
Step2:一番大事な準備運動!目を暗闇に「15分」慣らそう
これが成功の9割を決めると言っても過言ではありません。これを**「暗順応(あんじゅんのう)」**と言います。これは、明るい場所から暗い場所へ移ったときに、目が徐々に暗闇に慣れて感度を高めていく現象のことです。
私たちの目には、明るい場所で色を見分けるのが得意な細胞と、暗い場所でわずかな光を捉えるのが得意な細胞の2種類があります。明るい場所にいるときは前者の細胞が主に働いていますが、暗闇では後者の細胞に主役がバトンタッチします。この「主役交代」と、暗闇用の細胞が本格的に働き出すまでに、少し時間がかかるのです。
明かりを消して、ただ寝転がって空を眺めたり、家族でおしゃべりしたりしながら、最低でも15分は待ってみてください。最初は数個しか見えなかった星が、だんだんと「こんなにたくさんあったのか!」と驚くほど見えてくるはずです。この間、スマホの画面など強い光を見てしまうと、せっかく働き始めた暗闇用の細胞がリセットされてしまうので厳禁ですよ!
Step3:アプリを起動!夏の代表選手たちを探してみよう
目が慣れたら、いよいよ星探しです。赤いライトで手元を照らしながら、星座アプリを空にかざしてみましょう。
- まずは「夏の大三角」から: 頭の真上あたりに、ひときわ明るく輝く3つの星が見つかるはずです。それが、こと座のベガ(織姫星)、わし座のアルタイル(彦星)、そしてはくちょう座のデネブ。この3つを結んだのが「夏の大三角」です。七夕のお話をしてあげると、子供たちも喜ぶかもしれませんね。
- 夏の大三角を目印に「天の川」を探す: 実は、天の川はこの夏の大三角の中を貫くように流れています。目がしっかり暗闇に慣れていれば、うっすらと雲のような光の帯が見えてくるはず。それが、無数の星の集まりだと知った時の感動は格別です。
【特別企画】8月最大のイベント!ペルセウス座流星群を観察しよう
この記事を書いている8月上旬は、まさに「ペルセウス座流星群」のシーズンです。せっかくなので、流れ星を見るためのコツも備忘録として残しておきます。
2025年の見頃は?月明かりに負けない観測のコツ
今年のピーク(極大)は8月13日の明け方頃と予想されています。しかし、残念ながら今年のピーク時は月がとても明るく、観測条件はあまり良くありません。 月明かりが夜空全体を照らしてしまうため、暗い流れ星が見えにくくなってしまうのです。
ですが、がっかりするのはまだ早いです!いくつかコツを押さえれば、月明かりの中でも流れ星を楽しむチャンスは十分にあります。
- コツ①:月を視界に入れない 一番のポイントは、月を直接見ないことです。レジャーシートに寝転がったら、月に背を向けるか、建物や木などで月が隠れる方向の空を眺めるようにしましょう。月が視界の端にあるだけでも、目の暗順応が妨げられてしまいます。
- コツ②:月が高く昇る前、または沈んだ後を狙う 観測におすすめの時間帯は、**「8月12日の夜、月がまだ低い時間帯」と「8月13日の未明、月が沈んだ後の時間帯」**です。特に月が沈んだ後は空の暗さが全く違うので、一番の狙い目です。
- コツ③:とにかく空を広く、根気よく眺める 「ペルセウス座」という名前ですが、流れ星は空のどこにでも現れます。方角は気にせず、できるだけ空全体をぼーっと眺めるのが一番です。今年は例年より見える数は少なくなるかもしれませんが、その分、明るく立派な流れ星(火球)が見えた時の感動は大きいですよ。
流れ星を見つけるコツとお願い事の準備
流れ星は、いつ流れるか分かりません。5分で数個見えることもあれば、15分待っても見えないこともあります。根気強く、のんびり待つのが一番のコツです。
「あっ!」と思った時にはもう消えているのが流れ星。「今の、見えた!?」「見えなかったー!」なんて会話も楽しいものです。
子供たちには、「流れ星が消えるまでに3回願い事を唱えると叶うらしいよ。今のうちに考えておこう!」と言っておくと、待ち時間も楽しくなりますよ。
ただし、これは元天文台職員のイジワルな独り言なのですが・・・。ペルセウス座流星群は数多ある流星群の中でも、流れ星の流れるスピードが最も速い流星群の一つで、見えている時間が一瞬です。おそらく3回も願い事を言う時間はありません。まあ、「3回も願い事言ってるヒマあるかい!」と家族で突っ込むのも、一体感が出てよいのではないでしょうか(笑)
【鹿児島限定】総務パパおすすめ!星空が綺麗なキャンプ場
最後に、私がこれまで訪れた中で、特に鹿児島で星空観察におすすめだと感じたキャンプ場を3つほどご紹介します。
輝北うわば公園キャンプ場(鹿屋市) 環境庁の「星空の美しい場所」に選ばれたこともある、言わずと知れた名所。星空観察には最高のロケーションです。まるで「ハウルの動く城」や「宇宙船」のようなユニークなデザインの天文台も併設されています。

霧島高原国民休養地(霧島市) 標高が高く、市街地の明かりが届きにくいのが魅力。敷地内には源泉かけ流しの温泉(露天風呂あり)もあり、星空観察の前に体を温めたり、日中の疲れを癒したりできるのも嬉しいポイントです。広々としたサイトで、開放感あふれる星空を満喫できます。

岩屋公園キャンプ場(南九州市) 南九州市にあり、奇岩が連なる神秘的な雰囲気の公園です。市街地から離れているため、星空観察にも適しています。昼間は川遊びも楽しめます。霧島高原国民休養地などと並んで上位に入る人気のキャンプ場です。

まとめ
さて、今回は「手ぶらで始めるキャンプの星空観察」をテーマに、私のノートをまとめてみました。
- 夏は天の川や流星群など、見どころが満載の季節。
- 高価な機材は不要。スマホとレジャーシートがあれば始められる。
- 大切なのは、明かりの少ない場所で、15分以上目を慣らすこと。
- 星座アプリを使えば、誰でも簡単に星や星座の名前がわかる。
星空を見上げる時間は、ただ綺麗というだけでなく、日々の忙しさを忘れさせてくれる、とても贅沢な時間だと私は思います。そして、宇宙の広がりを前にすると、普段の悩み事が少しちっぽけに感じられるから不思議です。
次のファミリーキャンプでは、ぜひ夜に30分だけ、家族みんなで空を見上げてみてください。きっと、忘れられない素敵な思い出が一つ増えるはずです。
今回の備忘録が、何かのヒントになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
星空観測は、雨や曇りではできません。
お天気を確認するのに役立つ記事はこちら
それでも雨予報でキャンプを断念する場合。
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