こんにちは!「総務パパのアウトドアノート」の運営者、総務パパです。
夏休みといえばキャンプ!と計画を立てるご家庭も多いのではないでしょうか。しかし、ここ数年の夏の「危険な暑さ」は、私たちキャンパーにとって大きな悩みですよね。9月になりましたが、今もまだ猛暑日が続いています。
「せっかく計画したのに、暑すぎて楽しめなかった…」 「子どもの熱中症が心配で、夏はキャンプを諦めている…」
そんな方も少なくないはず。
実はその感覚、データにもはっきりと表れています。
今回は、先日公開された最新の「オートキャンプ白書2025」を基に、これからの時代のファミリーキャンプの楽しみ方について考えてみたいと思います。
「オートキャンプ白書」とは?
これは、一般社団法人日本オートキャンプ協会が毎年発行している、非常に信頼性の高い公式な調査レポートです。
オートキャンプ白書2025は、主にその前年である2024年の調査内容で、この記事で引用しているのも、2024年のキャンプ動向をまとめた最新のデータです。
レポートの中では、
- 「キャンプに年間で何回くらい行く?」
- 「1回のキャンプでどれくらいお金を使っている?」
- 「最近はどんなキャンプ道具が人気なの?」
- 「ソロキャンプとファミリーキャンプ、どっちが増えている?」 といった、実際のキャンパーへのアンケートや各種調査を基にしたリアルな情報が、たくさんのデータやグラフで分かりやすくまとめられています。
まさに、その年のキャンプの流行や実態がすべて詰まった「キャンプ業界の通信簿」のような存在。非常に説得力がありますね。
2024年の夏、キャンパーはどこへ消えた?
2024年の夏は多くのキャンパーがキャンプを敬遠する結果となりました。
「オートキャンプ白書」によると、2024年の夏は記録的な猛暑となり、熱中症リスクの高まりから屋外での活動を控える傾向が見られた、と報告されています。
2024年6月から8月にかけての日本の平均気温は、1898年の統計開始以降、前年と並んで歴代最高水準となった。(中略)この猛暑は、これまで夏の定番レジャーであったキャンプに大きな打撃を与えた。
(出典:一般社団法人日本オートキャンプ協会「オートキャンプ白書」より引用)

「夏の思い出づくり」の定番であったはずのキャンプが、猛暑によって「危険な活動」になりつつある。これは、私たち家族の安全を第一に考えるパパ・ママにとって、無視できない事実です。
「総務的」猛暑対策マニュアル
ここからは、「リスク管理」の視点で、具体的な猛暑対策を3つご紹介します。
猛暑対策①:あえて「夏を外す」という選択
オートキャンプ白書でも夏キャンプは敬遠されていることが示唆されましたが、「夏のトップシーズン」を外し、春や秋に計画をシフトさせることで、多くのメリットが生まれます。
【春・秋キャンプのメリット】
- 快適な気候: 過ごしやすい気温で、設営・撤収作業も楽々。虫が少ないのも嬉しいポイント。
- 予約の取りやすさ: 夏休みに比べて人気のキャンプ場でも予約が取りやすくなります。
- 料金が割安な場合も: ハイシーズン料金が適用されず、少しお得に利用できることがあります。
- 焚き火が楽しめる: 涼しい夜には、キャンプの醍醐味である焚き火を心ゆくまで楽しめます。
「キャンプ=夏」という固定観念を一度リセットし、家族の過ごしやすい時期を選ぶ。これも立派なリスク管理の一つです。
夏から秋に移り変わる、今からのシーズンがおすすめですね。
猛暑対策②:「環境の選択」でリスクを最小化する
もし、どうしても暑い日にキャンプに行く場合は、「場所選び」が最重要課題となります。平地のキャンプ場は、夜になっても気温が下がらず、熱帯夜で寝苦しい思いをすることも少なくありません。
そこでおすすめなのが、標高の高い高原のキャンプ場です。 一般的に、標高が100m上がると気温は約0.6℃下がると言われています。つまり、標高1,000mのキャンプ場なら、平地より約6℃も涼しい計算になります。
有名な登山スポットなどは、登山口にキャンプ場があることが多く、標高が高い場所があります。鹿児島だと霧島なんて最高ですね。
えびの高原キャンプ村: 標高約1,200m
高千穂河原キャンプ場: 標高約960m
ひなもりオートキャンプ場: 標高約700m
また、川沿いや林間のサイトを選ぶことでも、日中の暑さを和らげることができます。
猛暑対策③:「過ごし方の工夫」でリスクを低減する
高価な最新ギアに頼らなくても、知恵と工夫で暑さを乗り切る方法はたくさんあります。お金をあまりかけずにできる、効果的な暑さ対策をご紹介します。
【総務パパ的チェックポイント】
- 日中の過ごし方を変える: 最も暑い11時~15時頃は、思い切って「何もしない時間」にしてしまいましょう。木陰でハンモックに揺られたり、テントの中で読書をしたりと、ゆったり過ごすのがおすすめです。設営や撤収、火起こしなどの体力を使う作業は、涼しい早朝や夕方に行うように計画します。
- 「水」を最大限に活用する: 霧吹きスプレーに水を入れておき、体に吹きかけるだけで気化熱で体温が下がります。濡らしたタオルを首に巻いておくのも非常に効果的です。サイトの近くに川があれば、足をつけるだけでも驚くほど涼しく感じられます。
- 食事を工夫する: 夏場のキャンプでは、火を使う料理はなるべく避け、そうめんや冷やし中華、カットフルーツなど、体を中から冷やしてくれるメニューを取り入れましょう。保冷剤代わりに凍らせた飲み物やゼリーを持っていくのも賢い方法です。
- テントを複数用意する:もし、テントを複数持っているのであれば、小さな「なんちゃってテント」でも構いませんので持っていき、1つのテントに寝る人数を分散しましょう。
テント内の人数が増えるほど、テント内の温度は上がります。家族4人でキャンプをするのであれば、お父さんだけでも小さいテントに寝る、とするだけでも、テント内はだいぶ快適になります(お父さんごめんなさい)
ちなみに冬は狭いテントに多人数で寝ると温かいので、家族の絆は冬に育みましょう。
熱中症に関してはこちらも参考になりますよ。
登山の熱中症を防ぐ、基本中の基本! パパと子どもの安全登山ガイド
このように、行動や食事を少し工夫するだけで、お金をかけずとも快適度は大きく向上します。これも立派なリスク管理ですね。
【新しい視点】キャンプを「防災訓練」と捉えてみよう
最後に、少し視点を変えてみましょう。 「オートキャンプ白書」では、キャンプを始めたきっかけとして「防災」を挙げる人が出てきた、という点が注目されています。
電気や水道がない不便な環境で、火をおこしてご飯を作り、ランタンの灯りで夜を過ごす。この一連のキャンプ体験は、そのまま災害時に役立つ「生きる力」に繋がります。
「もしも電気が止まったら、このランタンで明かりを確保しよう」 「カセットコンロがあれば、温かいご飯が食べられるね」
子どもたちとそんな会話をしながら過ごすキャンプは、楽しい思い出になるだけでなく、最高の「防災教育」の場にもなるのです。
実際、我が家もそのようにキャンプをしていますが、台風などで停電になったときも、さほど慌てることなくそれぞれがランタンを設置し始めるようになりました。
防災士でもある私が考える、防災にも役立つ道具はの揃え方はこちら
【総務パパ流】防災にも役立つファミリーキャンプ道具の賢い揃え方|費用対効果で考える初期投資
まとめ:環境の変化に対応し、これからもキャンプを楽しもう
今回は、「オートキャンプ白書」のデータを基に、猛暑と向き合いながら、家族で安全にキャンプを楽しむための方法を考えてみました。
【今日のまとめ】
- 夏の猛暑はキャンプにとって大きなリスク。データもそれを示している。
- 高価な道具がなくても、過ごし方の工夫で猛暑リスクは低減できる。
- あえて夏を避け、快適な春・秋にキャンプを計画するのも賢い選択。
- 夏に行くなら、標高の高い涼しい場所を徹底的に探そう。
- キャンプを「防災訓練」と捉え、家族の「生きる力」を育もう。
気候という大きな環境が変化している以上、私たちのアウトドアの楽しみ方も、それに合わせてアップデートしていく必要があります。
大切なのは、リスクを正しく理解し、きちんと対策を立てること。 そうすれば、これからもきっと、家族で笑い合える最高のキャンプ体験が待っているはずです。


